一般社団法人至誠会は、東京女子医科大学創立者吉岡彌生先生により「社会事業・公衆衛生に関する諸般の施設及び運営をなし、国民福祉の増進を図ること」を目的とし、東京女子医科大学医学部の卒業生を会員とした同窓会組織として、大正15年に公益法人として認可を受けた歴史ある同窓会です。同窓会組織としては珍しく、病院運営(至誠会第二病院)や看護専門学校の運営(至誠会看護専門学校)などをはじめ
とし、積極的に社会事業を行いながら今日まで発展してまいりました。
至誠会看護専門学校は、平成2年、地域医療の向上と近隣の医療施設の看護力の向上を目指し、2年課程として開校いたしました。以来順調に運営がなされ、平成26年3月までに約660名の看護師を送り出し、国家試験合格率95.5%という高い実績で2年課程は終了いたしました。そして平成25年4月には3年課程として新設し現在に至ります。
本校の教育理念にある「至誠と愛」は、東京女子医大の創立者、吉岡彌生学頭の座右の銘であり、「至誠」は極めて誠実であること、「愛」は慈しむ心であります。多忙な日々の中でも、これらの心を忘れないでいただきたいと思います。
さらに、吉岡彌生先生が示された、東京女子医科大学の前身、東京女醫學校創立当時の建学の精神は、精神的・経済的に自立し社会に貢献する女性を輩出することでありました。本校で学ばれる学生の皆さんが、患者様やそのご家族にはもちろん、周りのスタッフにも「至誠と愛」の精神をもって看護にあたり、医療人としてだけではなく、社会人としても信頼される人になってほしいと願っております。